家族葬の確認表|備える安心4点

家族葬を、4つの要点で確実に整えます。
参列範囲、日程と時間、会場と動線、予算配分を先に決めれば、準備の迷いは少なくなります。

梅雨期の水曜でも進行は可能。交通や雨天の乗降を見越し、必要事項だけを順序立てて解説します。見積と連絡先の整理にも触れ、初めての方にも分かる内容です。

目次

家族葬プランとは?

家族葬は、親しい方でお見送りする形です。静かに過ごせて、準備も抑えやすいのが特長です。故人さま(お亡くなりになった方)に合う形は、ご家族の思いで決まります。斎場(葬儀場)や連絡の仕方など、分からないことは多くて当然です。

4つの視点で整理する家族葬

当日を無理なく進めるために、大枠を4点で決めます。梅雨期の水曜という条件も、先に織り込みます。

  • 参列範囲: 親族のみか、親しい友人までかを決めます。
  • 日程と時間帯: 平日ゆえの到着時刻を考え、開始時刻を調整します。
  • 会場と動線: 段差や車寄せ、駐車と駅からの動きを確かめます。
  • 予算と優先度: 式場/祭壇/人件費/火葬等の4費目で配分します。

各項目は一度で決め切る必要はありません。水曜の到着時刻や雨天での乗降など不確定な点は、仮決定→前日再確認の二段構えとし、変更が生じても全体の進行に影響しない順で固めると無理がありません。

家族葬の規模別と費用の目安

人数で必要な広さや準備が変わります。費用は内容で上下しますが、相場の感覚があると安心です。

規模進め方の目安費用の目安
〜10名小さな会場で静かに。返礼は最小限。地域相場約45万円/当館約40万円
11〜20名席と控室をやや広めに。礼状を準備。上記を基準に実費が加減
21〜30名受付体制と導線を整えると安心。席数や花量で調整
30名超人員と会場を手厚く。移動計画も重視。人数に応じ実費が増減

見積は4費目で確認すると誤差が減ります。飲食や返礼など実費も合わせて見比べましょう。ご不明な点は、どうぞお気軽に法要館のお葬式までお問い合わせください。

24時間365日 受付中

  • スマートフォンの場合、タップで電話がかかります。「ホームページを見た」とお伝えいただけるとスムーズにご案内できます。

法要館とは?特徴と確認事項

法要館は、少人数から中規模の家族葬に合う設計です。専用の安置室を備え、納棺から出棺までの動線が短く、ご高齢の方にもやさしい構造です。費用は式場/祭壇/人件費/火葬等で分けて明示します。

他施設との違いも要点で比べられます。公営は費用が抑えやすい一方で予約が混み合うことがあります。寺院会館は宗教性に沿える安心感が強み。法要館は形式の自由度と時間調整のしやすさを両立します。

確認項目見る点
交通の便駐車台数、駅からの経路、雨天の乗降
収容人員着席数と立礼の余裕、控室と会食室
宗教対応焼香/玉串/献花の可否と音量の上限
料金の明瞭さ4費目の内訳と別途項目の一覧

見学では、面会時間や音響、追加生花の納期、火葬場までの所要などを確かめると安心です。予約は一般に葬儀社経由で行います。

葬儀全体を4つの段階で理解する

通夜、告別式、火葬、納骨。この4段階で全体像を捉えると、やることが見えます。梅雨期は移動に余裕を取りましょう。担当者が一貫して寄り添い、当日の作法もその場でお声がけします。

  • 希望を4行に書き出すと、優先が明確になります。
  • 連絡先は親族/友人/仕事/近隣の4群で整理します。
  • 役割は受付・会計・案内・写真の4枠で十分です。
  • 雨具や靴、車の台数など移動の備えを整えます。
  • 香典や会食の方針を先に共有すると迷いません。

通夜と告別式の進め方

写真の候補を用意し、挨拶は短くて大丈夫です。式は読経や黙祷、焼香などを中心に進みます。一日葬(通夜を省き同日に行う形)も選べます。

開始時刻は参列者の到着を見込み、平日は夕刻以降が安心です。祭壇の花量や席配置は人数に応じて前日調整が可能です。写真や遺影は候補を複数持参すると決定が早まります。

火葬と納骨の流れ

式場から火葬場へ移動し、収骨を行います。施設ごとの決まりは当日ご案内します。法律により、死亡から24時間は火葬できません。納骨は四十九日ごろが目安ですが、前後しても差し支えありません。

火葬場の滞在時間は地域により異なりますが、目安はおおむね1時間前後です。骨壺の大きさや収骨の作法は宗教や施設の運用に合わせます。車列の順序や待合室の座席は、その場でご案内します。

葬儀費用を4つの費目で分解する

合計だけでなく、中身を見ると安心です。式場使用料は時間と部屋の大きさで動きます。祭壇・葬具は花の量や棺、骨壺、遺影の仕様で変わります。人件費は司会や運営の人数と時間です。火葬・霊柩等は火葬料、送迎、安置室、お身体の保冷のためのドライアイスなどの実費です。

追加になりやすいのは、安置の延長、距離加算、深夜早朝の搬送、待機延長です。梅雨期や大きな行事の期間は移動に余裕を取り、式場と火葬場の距離も考えて選ぶと無理がありません。法要館のお葬式では、初回から4費目で明細化し、その場で増減を反映します。

葬儀準備を4つの優先タスクで進める

最初は安置日程を先に固めます。次に、葬儀社の選定と見積の確認、ご家族の連絡、式次第の最終確認へ進みます。火葬場の空きが軸になるため、仮押さえが有効です。

  • 搬送先は自宅か会館。迷ったら会館安置で仮決定。
  • 見積は式場/祭壇/人件費/実費の4色で仕分け。
  • 連絡は家族・仕事・友人・近隣の4群で整える。
  • 当日の4役(受付/会計/案内/写真)だけ先に決定。
  • 移動は平時+15〜30分の余裕を見込みます。

ご相談は法要館のお葬式へ。状況に合わせ、最短の流れと必要書類をその場でご案内します。

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  • スマートフォンの場合、タップで電話がかかります。「ホームページを見た」とお伝えいただけるとスムーズにご案内できます。

「4」:数の整理術と当日の見通し

「4」は過不足なく整えるための枠です。段階、費目、優先タスク、連絡の4区分で考えると、準備漏れが減ります。梅雨期は、集合/開式/出棺/収骨の4時点に10〜15分の余裕を持たせると、遅れに強い進行になります。

万博の会期中は、場所や時間により混むことがあります。自宅→式場→火葬場→帰宅の4区間で、朝に所要を再確認しましょう。雨具と足元の配慮を加えれば、屋内の進行自体は落ち着いて進められます。

数字は道具です。4つに分けるだけで判断がやさしくなります。分からないことが分からない状態でも心配いりません。小さな一歩から、静かに整えていきましょう。

よくある質問

家族葬の参列者は誰まで?

親族中心が一般的ですが、親しい友人を招くことも可能です。人数に応じて会場や返礼の準備が変わるため、早めに範囲を決めましょう。

連絡は、親族・友人・仕事関係・近隣の順に整理すると重複が減ります。参列者の範囲を最初に共有しておくと、当日の案内や返礼数の過不足が抑えられます。

梅雨の移動で注意すべきこと

雨具や靴、車の台数を確認し、式と火葬場の移動に余裕を持ちます。万博等の混雑がある日は早めの出発を検討してください。

会場の車寄せや段差、傘の置き場を事前に確認すると安心です。着替え用の靴袋やタオルを少し多めに用意すると、ご高齢の参列者にも配慮できます。

費用はどこで節約できる?

祭壇の花量や会食の内容、返礼品を見直すと費用を抑えられます。式場利用時間や搬送の深夜加算も確認しましょう。

固定費よりも、花・会食・返礼などの変動費を調整すると効果的です。優先度の高い部分に配分し、不要な項目は早めに外すと見積の精度が上がります。

法要館のお葬式での事例

総合病院での家族葬(法要館)

市内の総合病院で亡くなられた82歳の男性の家族葬は、法要館の小規模式場を利用して、親族中心に執り行いました。故人は庭いじりや近所付き合いを大切にする穏やかな方で、安置室で遺族がゆっくりお別れの時間を持ち、納棺後は読経と焼香を短めに行いました。出棺から火葬場への送迎は法要館に手配してもらい、動線が短く高齢の参列者にも配慮した進行となりました。会食は控えめに仕立て、花祭壇は故人の好みに合わせて野の花を中心に飾った。喪主の短い挨拶の後、親族で思い出を分かち合い、法要館のスタッフが細かな案内や高齢者対応を行い安心して執り行えました。

老人ホームで行った一日葬(法要館)

介護付き老人ホームで静かに逝去された91歳の女性の一日葬は、法要館で同日に告別式と火葬を終える形式で行いました。故人は地域の女学校の先生として長年教育に尽くした方で、親族と親しい教え子が集まり、午前中に安置と遺影の準備、正午から一日葬を実施。読経と短い弔辞の後、すぐに出棺し火葬場へ送迎。会場は移動が少ない法要館の特長を生かし、参列者の負担を軽減した落ち着いた式となりました。会食は省略し、出席者には事前に座席や送迎の案内を配り、火葬の時間調整を事前に行うことで当日の待ち時間を最小化しました。スタッフの案内で移動も落ち着き、故人の教え子たちが短い思い出話を交わして見送られました。一日葬の流れを整えることで、移動負担が最小限になりました。

まとめ

家族葬は、参列範囲、日程と時間、会場と動線、予算の4点を軸に整えると安心です。梅雨期の移動や火葬場の空き、費目ごとの見積を早めに確認し、当日の役割と余裕時間を決めればスムーズに進行できます。
法要館は少人数に配慮した設備で安置や動線が短く、ご高齢者にやさしい設計です。見積は式場・祭壇・人件費・火葬等で分け、必要項目を早めに確認してください。

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

監修者

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。