二回忌を落ち着いて整える 準備手順・日程の決め方・費用の目安

呼び方や案内文の表記、候補日の選び方、式次第や費用の整え方まで、迷いやすい要点を一つずつ整理。

祝日で混みやすい日でも、寺院/会場の確保や段取りを前もって見通せるよう、実務の流れを具体的にまとめました。
必要な準備を過不足なく整え、落ち着いて当日を迎えるための情報を厳選してお届けします。

目次

二回忌の基本と意味

「二回忌」と聞くと戸惑う方は少なくありません。正式には、亡くなってから満2年に営む法要を三回忌と呼びます。日常では「二回忌」と表すこともありますが、案内や寺院への連絡では三回忌と記すと安心です。迷われたら、そのままの言葉でお伝えください。呼び方と時期の整理から、私たちが丁寧にお手伝いします。

年忌法要は、毎年の命日を基準に考えます。この命日と同じ月日のことを祥月命日といいます。多くは太陽暦で決めますが、旧暦の習わしを重んじる地域もあります。ご実家のしきたりが分からないときは、寺院やご親族に確かめつつ進めましょう。やることが多く見えても、順番に決めれば難しくありません。

呼び方満年の目安説明
一周忌満1年最初の大きな区切りとなる法要です。
三回忌(俗に二回忌)満2年2年目に営む年忌法要です。
七回忌満6年以後も節目に沿って営むことがあります。

日程を決める考え方(昭和の日をふまえて)

ここでは、2025/04/29の三回忌(俗に二回忌)を軸に、候補日の考え方を整理します。混雑しやすい祝日でも、選び方を押さえれば慌てません。基準は祥月命日で、無理のない時間帯と移動方法を同時に検討するのが要点です。

例えば2023/04/29にお亡くなりの場合、2025/04/29が三回忌の本来の日となります。祝日に重なる場合は、当日、前倒し、後ろ倒しの三つを併行で検討すると決まりやすくなります。旧暦で営むか迷うときは、菩提寺のご意向を早めに確認すると安心です。

候補日長所注意点
当日(2025/04/29)集まりやすく区切りが明確。寺院や会館、交通が混みやすい。
前後の土日午前開始にしやすく安心。人気時間帯は早めの確保が必要。
連休明けの土日や平日午前混雑を避けやすい。平日は仕事の都合に配慮が必要。

候補日は二つ以上を用意し、寺院と会場の仮押さえを同時に進めると予定が整いやすくなります。日程と場所の優先順位を共有できる担当者がいると調整がスムーズです。ご不明点があれば、法要館のお葬式へお気軽にご相談ください。

24時間365日 受付中

  • スマートフォンの場合、タップで電話がかかります。「ホームページを見た」とお伝えいただけるとスムーズにご案内できます。

会場と寺院の選び方(法要館の使い方)

三回忌は、寺院の本堂でも、法要に適した会館でも営めます。違いを知ると、負担の少ない場が見えてきます。寺院は厳かな雰囲気が魅力で、読経と法話が中心です。一方で、寺院の行事と重なると時間が限られることがあります。法要館は、法要室、控室、会食室が近くにそろい、移動が短く済むのが安心材料です。導師の紹介や動線の調整も一か所で完結します。

地域に根ざした会館なら、土地勘を生かして無理のない進行を整えやすくなります。法要館のお葬式では、最初のお電話から当日まで同じ担当者がご意向をうかがいます。費用も含まれる内容を明確にし、分かりやすくご説明します。人数が未確定でも差し支えありません。幅でお伝えいただければ、席や返礼の準備量を安全側で整えることができます。

  • 椅子席の広さと段差の少なさ
  • 控室の位置と移動距離
  • 読経の聞こえやすさ(音の通り)
  • 駐車台数と乗降のしやすさ
  • 持ち込みと延長料の有無

式次第と当日の準備

当日の流れが見えてくると、心の準備が整います。式次第と持ち物を一枚にまとめて共有しておくと迷いません。一般的な流れは、開式、僧侶の入場、読経、焼香、回向と法話、喪主の挨拶、閉式となります。記念写真やお斎は、体調や移動に合わせて無理のない形にします。焼香の回数は宗派で異なりますので、当日のご案内に従えば十分です。写真撮影は僧侶の退席後に行うと落ち着きます。

必要な持ち物は事前に確認し、役割分担を決めると混乱を避けられます。会食がある場合は、アレルギーや宗教上の配慮を名簿で把握し、会場へ正確に伝えます。受付と精算の導線を短く保つと、年配の参列者にも優しい進行になります。

  • 御布施、お車代、御膳料の封筒
  • 位牌、遺影、数珠、供花とお供物
  • 香典帳、筆記具、受付表示
  • 席札、案内板、膝掛け
  • 会食の人数表と食材確認の控え

2025/04/29は祝日で移動が重なりがちです。開始は午前にし、集合時刻は読経の十五分前より早めに設定すると安心です。高齢の方やお子さまには、出入口に近い席をご用意すると負担が軽くなります。

よくある不安へのこたえ

呼び方や人数、案内文で迷うときは、考え方を一歩ずつ整えると落ち着きます。呼び方は三回忌(満二年)が正式です。ご親族には「三回忌(満二年)」と記すと認識がそろいます。案内文は、日時、場所、服装、会食の有無、返信方法を簡潔に示せば十分です。香典や供花の辞退も、ひと言添えれば失礼には当たりません。

人数は、喪主と近しいご家族、読経をお願いする寺院の予定を先に押さえ、ほかの方へ広げます。参加が難しい方には、焼香のみや途中参加も柔軟にお伝えします。遠方の方には、早めの概案と最終連絡の二段階でお知らせすると安心です。火葬式は葬儀の形であり、三回忌とは別の行事です。必要な手配に絞るだけで負担は軽くなります。

費用の目安と無理のない整え方

費用は、会場、僧侶へのお礼、会食、返礼品の積み上げです。総額だけでなく、何が含まれるかを確かめると不安が和らぎます。人数が未確定でも、幅で見積もれば過不足を抑えられます。会場や食事については、実数精算や前日締め切りの可否を事前に確認すると調整が容易です。

項目目安補足
法要会場の使用料2〜5万円前後法要室と控室の利用を含む場合あり。
僧侶へのお礼3〜5万円前後お車代や御膳料を分ける地域もあります。
会食1人3,000〜5,000円前後折詰や茶菓のみも選べます。
返礼品1点1,000〜3,000円前後即日渡しや後日の送付に対応可。

参考として、地域の葬儀相場は火葬式十五万円、家族葬四十五万円ほどです。法要館のお葬式では、火葬式十万円、家族葬四十万円の実例もございます。年忌法要は葬儀ほどの費用は不要で、必要な項目だけを選べます。祝日は延長料や時間帯の制限がかかる場合があるため、所要時間の確認を先に行うと安心です。

  • 会食を茶菓や折詰にし、滞在時間を短くする
  • 返礼品は一種類に絞り、実数で精算する
  • 飲料は出た分だけの計算にする
  • 人数は幅で伝え、前日正午まで調整する
  • 僧侶は菩提寺への直接依頼も検討する

詳細につきましては、法要館のお葬式までお問い合わせください。安心してお任せいただけるよう、同じ担当者が一から丁寧に対応いたします。

24時間365日 受付中

  • スマートフォンの場合、タップで電話がかかります。「ホームページを見た」とお伝えいただけるとスムーズにご案内できます。

よくある質問

案内状の書き方で注意点は?

日時・場所・服装・会食の有無と返信方法を明記し、「三回忌(満二年)」など呼び方を統一すると誤解を防げます。集合時刻と読経開始時刻を併記し、駐車場や最寄り駅、エレベーター有無など移動情報も添えると親切です。香典や供花の辞退は、文末に簡潔な一文を添えます。

返信ははがき/メールのいずれかを指定し、期限を明示します。会食の出欠は食物アレルギーの記載欄を設けると手配が確実です。同封物(会場案内図、返信はがき)の有無をチェックリストで確認すると漏れを防げます。

祝日に法要を行う利点は?

連休で参列しやすく、家族が集まりやすい点が利点です。遠方の移動計画も立てやすく、午前開始にすればその日のうちに帰宅可能な場合が増えます。一方、寺院や会館が混雑するため、会場と導師の仮押さえは早めが安心です。

可能であれば1〜2か月前に候補日を二つ以上提示し、寺院と会場を並行して調整します。案内状は確定後すぐに投函し、前週に最終確認の連絡を行うと行き違いを避けられます。

費用を抑える具体的な方法は?

会食を茶菓や折詰にする、返礼品を一種類に絞る、人数を幅で見積もることで過不足を抑えられます。飲料の実数精算、会場装飾の簡素化、写真撮影の時間短縮なども有効です。費用項目は見積時に含まれる内容を明確にしましょう。

返礼品は在庫を持たず当日実数で精算できる品を選ぶと無駄が出ません。会食は会場内で完結させ、移動コストを抑えます。僧侶へのお礼は地域相場を寺院に確認し、御車代/御膳料の扱いを事前にすり合わせると安心です。

法要館のお葬式での事例

市内の総合病院での家族葬(法要館)

市内の総合病院でお亡くなりになったご主人の家族葬は、法要館の法要室で執り行いました。故人は地域の自治会で長年活動され、親しみやすい人柄で家族との時間を大切にしていました。近親者のみで読経・焼香を行い、法要館の控室で弔問対応を行った後、会食室で折詰めのお斎を召し上がっていただきました。担当者が寺院手配、席次、返礼品の手配まで一貫して支え、時間配分や駐車案内も丁寧に行い、移動の負担を抑えた進行となりました。

式次第と持ち物を事前に共有し、受付と会食の導線を短く計画。参列者の年齢層に合わせて席配置を調整し、写真撮影は閉式後にまとめて実施しました。結果として、限られた時間の中でも静かに偲ぶ時間を確保できました。

介護付き老人ホームで行った一日葬(法要館利用)

介護付き有料老人ホームでご逝去された母の一日葬は、法要館の式場を終日利用して行いました。故人は朗らかでお裁縫が得意な方で、親族や近しい友人ら十数名が集まり思い出を分かち合いました。朝にホームから法要館へ移送し、控室で着替えと遺影の設置、写真スライドを流して式に花を添えました。導師の読経と焼香の後は短めの法話で締め、会食は折詰めで時間を短縮。担当が駐車案内や菩提寺への連絡、返礼品の準備まで一貫支援し、遠方の参列者にも配慮した進行になりました。

会場内で全工程を完結させたことで移動ストレスが軽減され、開始から閉式までの時間を正確に管理。要望に合わせて会食時間を短めに設定し、過不足のない準備でゆとりあるお別れの場を実現しました。

まとめ

三回忌(俗に二回忌)の準備は、呼び方の確認と祥月命日の把握から始めます。候補日は複数用意し、寺院と会場を早めに仮押さえすることが安心材料です。式次第や持ち物、会食や返礼品、僧侶のお礼など費用項目を明確にし、人数は幅を持って見積もると過不足を避けられます。祝日に重なる場合は案内を二段階に分け、移動や駐車の負担軽減を心がけましょう。ご相談は法要館のお葬式へ。担当者が日程調整や費用の確認まで一貫して対応し、準備の不安を軽くします。

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

監修者

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。21歳で起業し、2007年に同社を設立。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。公益財団法人スクールエイドジャパンほか複数の団体で理事を務め、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいる。