焼香のやり方・作法|宗派別の回数と立礼・座礼・回し焼香

執筆・編集:株式会社セレモニー コンテンツマーケティング部
監修:秋野圭崇(グリーフケアアドバイザー1級/葬祭ディレクター2級)
焼香のやり方・作法|宗派別の回数と立礼・座礼・回し焼香の掲載画像(1)

焼香って何?

焼香とは、仏式の葬儀や法事で抹香(まっこう)を焚く宗教的儀式のことです。焼香には、細かくした香木などを配合したお香が用いられます。お焼香ではこの抹香を手で摘み香炉の中の焼香炭へ落として香りをだします。

仏壇に線香をあげることも焼香ですが、葬儀や法事は抹香を主に用いるため、「焼香」という言葉自体が「抹香をあげること」を指します。

焼香台の各名称 焼香炭、お香(抹香)、焼香炉、香炉台

焼香の意味

焼香は、香を供え、仏さまに向き合ってお参りする仏式の作法です。その意味や教えの受け止め方は宗派によって異なるため、「冥福を祈る」「邪気を払う」といった説明をすべての宗派に当てはめることはできません。

焼香の前に確認したいこと

焼香の回数や、香を額の高さまで上げる「押しいただく」所作は宗派によって異なります。式場での順番や移動の案内と、宗教上の作法を分けて確認すると安心です。

焼香の作法

焼香のやり方と説明

ここでは、香をつまんで香炉に供える流れをご紹介します。右手で少量の香をつまみ、静かに香炉へ入れます。香炉の左右の配置は会場によって異なります。額に押しいただくかどうか、回数、合掌の作法は宗派の案内に沿ってください。

以下の図には、押しいただく所作を含む例があります。すべての宗派に共通する手順ではありません。

焼香の流れ(葬儀の場合)

  1. 僧侶の入場後に読経が始まりますので、読経中に故人と縁が深い人から一人ずつ「喪主・ご遺族・ご親族・一般弔問客」の順で行われます。
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  2. お名前を呼ばれる場合も、係員の誘導で進む場合もあります。当日の案内に従い、前の方との間隔を確かめて進みます。
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  3. 焼香台の手前まで進み遺族の方へ振り返り一礼。
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  4. 焼香台の前まで進み故人の遺影に一礼して、焼香台の前に歩み寄り数珠を左手にかける。
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  5. 香炉の隣に置いてある抹香を右手の親指と人差し指、中指の3本(または右手の親指・人差指)でつまむ。
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  6. 宗派の作法に応じて、香を押しいただくか、そのまま香炉へ供えます。図は押しいただく場合の例です。
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  7. 香を静かに香炉へ供えます。回数は宗派の作法を確認してください。
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  8. 両手に数珠をかけ合掌後、少し下がり遺族のほうへ振り向き一礼して席に戻る。
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※焼香のタイミングについて少しでもご不明点がある際は、お気軽に弊社スタッフにお尋ね下さい。

主な宗派の焼香の回数

下表は一般的な目安です。同じ宗派でも寺院や式の進行によって案内が異なる場合があります。不明な場合は僧侶や担当者へお尋ねください。

宗派 焼香の回数

天台宗

特に決まりはない

真言宗

押しいただき3回

浄土宗

回数は厳密に定まっておらず、1~3回程度。多くの方が焼香する場合は1回と案内されることがあります

浄土真宗本願寺派(西本願寺)

押しいただかず1回

真宗大谷派(東本願寺)

押しいただかず2回

臨済宗

1回(押しいただくかの定めなし)

曹洞宗

2回(1回目は押しいただき、2回目はそのまま落とす)

日蓮宗

押しいただき1回または3回
動画で見る

さまざまな焼香の作法

立礼(りつれい)焼香

立って行う焼香で多くの葬儀斎場・式場で行われています。遺影の前に焼香台が設置されていますので、順番が来たら席から立ち上がり、焼香台の前まで進み焼香を行います。

立礼焼香の所作の順序は、先に説明した「焼香の順序」の通りです。夫婦で参列されている場合、夫婦で一緒に焼香台の前まで進み、焼香はひとりずつ行うので注意しておきましょう。

座礼 (ざれい) 焼香

和室(畳部屋)の式場や寺院、自宅での葬儀など椅子席がない場合に、座ったまま焼香を行うことがあります。基本的な焼香の所作は立礼焼香とは変わりません。座礼焼香では腰を落とした低い姿勢のまま移動をし、焼香の際は正座で行います。ただし、自分の席から焼香台までの距離が遠い場合は、一旦立ち上がって腰をかがめ低い姿勢で歩いて進むようにしましょう。移動の際には「膝行(しっこう)、膝退(しったい)」と呼ばれる作法があります。正座の状態から両腕を身体の前方において、身体を軽く持ち上げるように前に進みます。この際、両手の親指だけ立て他の指を軽く握った状態でおこなうのが作法とされています。

座礼焼香の手順

  1. 自分の順番がきたら、腰をかがめた低い姿勢で祭壇の手前まで行き、座ります。
  2. 正座しましたら遺族と僧侶に一礼をし、膝行(しっこう)の方法で祭壇前へ進みます。
  3. 遺影に向かって一礼(または合掌)し、焼香を行います。
  4. 再度合掌し、祭壇の方を向いたまま膝退(しったい)で後方に下がります。正座をし遺族と僧侶に一礼をします。
  5. 腰をかがめて中腰のまま自席へ戻ります。

回し焼香

自宅の葬儀などで狭い会場の場合、焼香台への導線を確保することが難しいため、焼香台を設置しないケースがあります。

その場合は、お盆に乗せた抹香と香炉を回して焼香を行う回し焼香という方法がとられます。回し焼香は焼香台に自分から行くことがないため、焼香の所作が他と少し異なります。

回し焼香の手順

   

  1. 香炉が自分に回ってきたら、軽く礼をして香炉を受け取る。
  2. 香炉を自分の前に置き、故人の遺影を仰ぎ一礼する。
  3. 抹香を右手の親指と人差し指の2本、または中指の3本でつまむ。
  4. 宗派の作法に応じて、香を押しいただくか、そのまま香炉へ供えます。図は押しいただく場合の例です。
  5. 宗派の作法に沿って、香を静かに香炉へ供える。
  6. 両手に数珠をかけ合掌し故人の遺影を仰ぎ一礼。
  7. 次の方へ香炉を回す。

※宗派や寺院によって作法が異なる場合があります。不明な点は僧侶や担当者へご確認ください。

※椅子席で回し焼香を行う場合は、盆を安定して支えられるか確認します。香炉は熱を持つため、無理に受け渡さず担当者へお声がけください。

作法が分からないときは、落ち着いて確認を

焼香の前に分からないことを確認して構いません。ご自身の信仰も大切にしながら、式の進行や案内を確認してください。足腰の状態に不安がある場合は、正座や膝での移動を無理に行わず、椅子席やご自身の席で焼香できるか担当者へご相談ください。

動画解説はコチラから↓

作法を確認するための参考資料

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