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対談

2024年3月19日社会福祉法人 東京栄和会 うらやす和楽苑への寄付 鈴木信男苑長との鼎談

令和6年2月28日、社会福祉法人東京英和会 うらやす和楽苑にて一般社団法人恩送り、一般社団法人終活ケアサポート合同で「うらやす和楽苑の施設運営のための寄付」をさせて頂きました。
また、介護現場の課題や施設見学を観覧させて頂き、参加者との意見交換を行いました。

参加者

  • 東京英和会理事長・うらやす和楽苑苑長 鈴木信男
  • 一般社団法人恩送り代表理事 新田崇信
  • 一般社団法人恩送り真言宗慈慧院住職 飯塚継真
  • 一般社団法人終活ケアサポート代表理事 秋野圭崇
  • 意見交換

    恩送り代表理事 新田崇信

    お寺と社会のつながり

    恩送り代表理事 新田崇信

    滋賀県長浜市生まれ。一般社団法人恩送り代表理事。大慈山佛心寺副住職。三〇〇年以上の歴史を持つ滋賀県長浜市の古刹、大慈山佛心寺に生まれ、九歳で得度する。2010年、東京布教所を開設。宗旨、宗派の垣根を超えて、有志の僧侶や神職が集まり、支え合う社会・認め合う社会の実現を目指す「一般社団法人恩送り」を創設し、代表を務めている。無縁社会ゼロを目指す一助となる活動として、2019年より引き取り手のないご遺骨のお預かりを開始。2021年より次世代の共生社会を目指す活動として、東北大学医学部との共同研究をスタートさせる等、精力的な活動を続けている

    恩送りという団体は、お寺とか神主さんとか宗教者の団体で、社団法人という枠組みで活動しています。
    私は、滋賀県のお寺に生まれました。親戚も全部お寺なんです。私は九歳の時にお坊さんになったんですけど、子供会とかいうような活動がとても盛んな地域でした。東京で活動することになって、お寺が地域社会と関わり社会活動をしていくのが少ないと感じたことです。

    おじいちゃんからは、「お寺は非課税」だと聞かされました。会社の法人税に当たるような部分は、「社会に何か還元して活動しなさい。そのようにして世の中が回ってるんだよ」というのをずっと聞いてきました。
    その後、私は「この指止まれ形式で、こういうふうな活動したい人」ということで皆さんに集まっていただいて、この法人税に当たるような部分も寄付などの社会貢献活動にこう使っていきましょう、という趣旨でお手伝いをさせて頂いております。

    賛助会員の皆さんに会費等をいただきながら、12月の年末あたりにかけて、他事業者様高齢者の方、子ども食堂、お子さんがいらっしゃらない方への援助、命の授業などの活動にお金を当てさせていただいて、世の中との関わりといったところを持たせていただいています。この度は貴重な御縁をありがとうございます。

    終活ケアサポート代表理事 秋野圭崇

    身寄りがない方からのご縁

    終活ケアサポート代表理事 秋野圭崇

    栄養士の専門学校を卒業後、大学病院で栄養士として勤務。都内の投資マンションの営業を6年経験し、現在のセレモ共済会・株式会社セレモニー本社営業部長から常務取締役を歴任後、現在は代表取締役を務めている。令和2年12月に一般社団法人終活ケアサポート設立し、身寄りがない方、子どもや親戚が遠方に住む方への葬儀から埋葬までの終活サポートを行っている。

    私どもの法人はお一人様や身寄りがいない方の終活のサポート活動をさせていただいております。
    その活動の中で新田様の「ご縁のない方に宗教者としてサポートできることはないか?」「お布施を払えない方にも、きちんと供養をしてあげたい。」との考えに賛同し、ともに活動する機会を頂いております。
    今回もご縁から、歴史ある東京英和会様をご紹介頂きましたので、うらやす和楽苑様にほんの少しでもお力添えがえきればと思い本日はお邪魔させて頂きました。
    今後も様々な形でお手伝いが出来ればと思いますのでよろしくお願い致します。

    うらやす和楽苑苑長 鈴木信男

    社会福祉の歩みと課題

    うらやす和楽苑苑長 鈴木信男

    東京英和会理事長兼うらやす和楽苑苑長を務める。東京英和会は、23区内で初の特別養護老人ホームを設立認可され、足立区・江戸川区及び千代田区・浦安市の3拠点で高齢者福祉事業を展開。「思いやりの心」の理念のもとに介護の実践を通し、地域社会が求める社会福祉を促進する事業を展開している。

    23区内初の特別養護老人ホームの歩み

    本日は心のこもりましたご寄付をいただきまして誠にありがとうございます。
    東京英和会は「思いやりの心の介護の実践」という理念を掲げまして、先代の創設者である平方敏雄から受け継いで今日を迎えております。中心となりますのは「なぎさ和楽苑」ですが、江戸川区の西葛西にある特別養護老人ホームおよび、各種在宅のサービスと相談センターを持っております。
    「なぎさ和楽苑」の前身は昭和40年に足立区の鹿浜というところで23区内初の特別養護老人ホームとして創設したものが移転したものです。
    当時ご存知の通り、老人福祉法という法律が昭和38年に出来ましたが、その前からいわゆる養老院と呼ばれている、身寄りのない高齢者を助けるための活動を微力ながらしていた法人がいくつかございまして、生活保護法の中でやっていたんですけれども、昭和38年老人福祉法ができるということで、特別養護老人ホームというのを一斉に整備しました。私どもは23区内初と都内4番目でした。全国でも十番目ぐらいになると思います。
    この場所の「うらやす和楽苑」は、9年前に開設をさせていただきました。東京英和会は、23区内初の特別養護老人ホームを開設して以来、様々な在宅サービスを展開してきた社会福祉法人であります。

    地域貢献と施設インフラの促進

    先ほどの新田様の話にもありました通り、私どもも社会福祉法人非課税なので、地域の方々のために年代を問わず老人福祉施設をしておりますけれども、本来は年代に関わりなく地域の様々な方々に貢献をして行くということが定めの社会福祉法人でありますので、その自覚のもとに特別養護老人ホームは、様々な専門の職員がたくさんいます。看護師も医学療法士も栄養士も相談員もいます。
    そして寝たまま入れる浴槽だとか、それらを扱う専門の方々、専門の設備があります。中には専門の設備があって、専門の職員がいます。
    ご自宅には「そのような施設はないので」当施設の設備は、この施設の方だけのためではなくて、その力をこの近隣の方々のために提供することが、社会貢献になるだろうっていうことが根っこにありまして入浴サービス、ショートステイ、デイサービス、リハビリ。訪問介護、訪問看護など、様々なことを先駆的に展開をしてまいりました社会福祉法人です。
    そういうことを浦安市でもやっていただけないか、という浦安市からお話がございまして、このご縁から9年前に当施設を開設いたしております。そして、千代田区に対しても事業展開がありまして相談機能を現在では2拠点させていただいているところです。

    地域格差と介護人材の課題

    秋野様からお話をさっき頂戴しました時に本当にありがたいお話でして、実は23区内と同じようなサービスのレベル、同じような職員の配置で展開をしたいからしてるんですけれども、東京と千葉県は、この介護報酬に三段階ぐらい差があります。どうしても23区内は一番報酬額が高いです。そのため同じことをしていると非常に経営的に厳しいのが現状なんですね。
    なので今回ご協力いただきましたことによって、この浦安市における各種事業活動、つまりは施設にお住まいの80余名の方のみならず、様々な形で地域にお住まいの方々のため様々な介護事業・支援事業・相談事業のために役立たせることができます。そう意味でありがたいことだろうといふうに私どもは思っております。今回のご寄付、これを大切にこれからも歩んでまいりたいなと思っております。うらやす和楽苑に入所されている方は84名で、要介護度が三以上の方しか入れない。重度の方のいわゆる施設ですが、令和三年で3.94という介護度の平均があるんですが、おそらく今4.1(介護度)ぐらいになっていると思います。私どもの施設は4.3を超えているような状態です。ご入居されている方は、要介護度が重いので職員にも苦労をかけるところがあり、そういったことにも報いていけるなというふうに思っています。
    本日はご寄贈いただきまして、本当にありがとうございます。

    出典:第165回社会保障審議会介護給付費分科会|厚生労働省(PDF)

    東京都と隣接している浦安市ですが、最低賃金にしても東京都の方が高いため、働く人も千葉県よりも東京都を選ぶ方が多い実情です。
    そのため介護者の不足問題も起こりやすい状況にあり、介護報酬の金額も千葉県は東京都よりも低いため、都内と同じ水準のサービスを維持するのは大変な経営努力をしなければなりません。
    うらやす和楽苑は、長年培ってきた社会福祉の経験や今までの経営努力で、最先端の介護をしているのだと今回実感致しました。

    施設見学

    寄付と意見交換の後、施設を見学させて頂きました。
    特別養護老人ホームを見学させて頂くことは、感染症のこともあり、かなり難しい昨今、ご多用のなか見学させていただくことができました。
    うらやす和楽苑の総務係長で介護福祉士の資格を持つ藤井貴之様がご案内してくださいました。

    まずは屋上です。スカイツリーがとてもきれいに見えます。また花壇がありご入居されている方が「土に触れる」環境にしてあるそうです。
    土に触れて園芸をすることは、園芸療法ともいわれ、自然に触れることでのストレス軽減や認知症の予防・生活習慣病やうつ病の予防にもいいのではないか?と言われているそうです。
    そして、最上階の倉庫には震災等に供えてご生活をされている方や、スタッフさん用に災害対策の食料など、100食を5日分備蓄してあります。これに関しては税金などの補助があるわけでは無く、命をあずかる責任から施設の責任で準備している物だそうです。

    下の階に降りると、廊下には体を持ちあげて移動できる器具があります。
    これがあることで、お仕事をするスタッフさんの体力的な部分の軽減になり、しいては離職率が下げられるそうです。

    今の特別養護老人ホームは基本的には個室だそうですが、大部屋も完備しているそうです。
    ただ、このなぎさ和楽苑は4人部屋であっても全部のお部屋に窓が配置されるように設計されていて、我々が想像する病院のカーテンで仕切られた4人部屋とは、まったく違います。
    明るく、壁で仕切られています。隣のお部屋の壁は完全に仕切られてはいませんので、電気の明かりやテレビの音は聞こえてしまいますが、ほとんど個室といえるようなお部屋でした。

    トイレは手すりの位置が違うものがありますが、個人個人で使いやすいように配慮されています。
    うらやす和楽苑はトイレや汚物庫なども含めて「臭い」に相当な気を使っていて不快な臭いが外に漏れないような工夫がされていました。

    お風呂も段差なく快適に使えるように設計されており、入浴される方の身体的状態に合わせて快適に入浴できるようになっています。
    寝たきりの方には機械浴がありリフトで入浴が可能になっています。

    各階の廊下やエレベーター前にはお雛様の折り紙があったり「長寿」を飾った鳥居があったり、季節を感じる工夫も要所要所に配置されています。

    ドクターのいる社会福祉法人

    うらやす和楽苑 総務係長 藤井貴之「うらやす和楽苑にはクリニックが常駐されており、内科の先生が常に入居者様の体調を看て下さいます。社会福祉法人でクリニックの先生が常駐しているのは大変珍しいケースで、お仕事される我々も入居者の急な体調の変化に対応できるお医者さんがいるのは、とても心強いです。それだけではなく、機能訓練師も常にいますので、一人ひとりの状態に合わせて、計画を立ててくれます。機能訓練師は身体の今の機能が衰えないようにするために、とても大切です。いつまでも健康でいて頂き「自分で出来ることは自分で」というのがご本人にとっても幸せになると思います。」

    和楽苑の人財とプロフェショナル

    うらやす和楽苑苑長 鈴木信男「藤井さんは総務として事務所にいますが、現場での経験がある事務員です。現場での経験がある事務員なので、現場で働く人の気持ちがわかるので、介護スタッフからの信頼もあつく、経験者目線で総務の仕事をしてくれるのでとても助かってます。これもうらやす和楽苑の特徴の一つです。」

    まとめ

    とても素敵なお話しを聞かせて頂き、素敵な苑内を見学させて頂きました。社会福祉法人は入居している方だけではなく、地域社会にも貢献をしていき、福祉の抱える様々問題に向き合う最前線です。
    ほんの少しの寄付でしたが、うらやす和楽苑並びに地域社会に貢献できれば幸いです。

    「社会福祉法人への寄付も最近はほとんど無くなりました」と話すのは理事長で苑長の鈴木様。「今回のお気持ちを大切にこれからも施設の運営を頑張っていきます」と最後にお話し頂き、今回のご寄付や施設見学は終了いたしました。

    一般社団法人終活ケアサポートは、独居や近くに身寄りがない方の終活のサポートをしています。
    お預かりした費用は、2~5万円ほどの余剰金があるため、それをお寺に寄付したり、高齢者施設へ寄付したり、ご希望の所へお支払いすることが可能です。
    今回のご寄付も、そのような方からのお気持ちでご寄付が実現致しました。
    このような温かいご支援に心から感謝申し上げます。

         
               
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